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クスノキ精油の特徴

クスノキ(楠)は、クスノキ科ニッケイ属に属し、学名をcinnamomum camphoraといいます。
御神木として神社などに植えられています。
キラキラと光沢のある葉が特徴の広葉樹で、葉をちぎったりすると独特な清涼感のある樟脳(ショウノウ)の香りがするのもクスノキの特徴です。
このことから樟脳の木とも呼ばれます。
英語名ではカンファーウッドと呼ばれます。

クスノキには5つの種類があり、ボルネオール、ネロリドール、カンファー、1,8-シネオール、リナロールの成分がそれぞれ多い個体が存在します。
この中でリナロール成分が多い個体を芳樟(ホウショウ)と呼びます。
台湾などに自生している個体で、葉の部分の精油をホーリーフ、木部の精油をホーウッドと呼びます。
として知られています。

クスノキから抽出された精油は、カンフルオイルとも呼ばれ、爽やかで元気になるような香りを持つため、アロマテラピーで古くから利用されています。
フロリハナでは、クスノキ精油としてラビンサラとカンファーホワイトの2種類を取り扱いしています。
それぞれの特徴をご紹介します。

ラビンサラ

マダガスカル原産の1,8-シネオールが多いクスノキの葉から抽出した精油です。
独特で少しスパイシーな爽やかな香りを持っています。
アロマテラピーでは欠かせない、1,8-シネオールを多く含む香りは、リラックス効果が期待され、心の落ち着きを取り戻し、安眠に良いとされています。
フランスでは、免疫機能のバランスを整える精油として知られています。

ラビンサラ

カンファーホワイト

クスノキの木部から抽出された精油です。
カンフルオイルやクスノキオイルなどとも呼ばれます。
しみとおるような鼻に抜ける香りが特徴です。

この精油を抽出するには、いくつかの工程があります。
木部を水蒸気蒸留することにより、ユーカリに似た清涼感のある樟脳の結晶が得られます。
この樟脳は、古くから衣服の防虫剤として使用されてきました。

さらに副産物として残った抽出油から白油、赤油、藍油と異なる3種のオイルが得られます。
白油は香料、防虫・防臭剤など、赤油は石鹸香料やサフロール製造原料など、藍油は防臭・殺虫などに用いられます。
この中の白油が、カンファーホワイトにあたります。
白油(カンファーホワイト)以外は、サフロールなどの発がん性のある成分が含まれているため、アロマテラピーではカンファーホワイトのみを使用します。

また、含まれている「カンファー」と呼ばれる成分は防虫作用があるとされていますが、弊社取り扱いのカンファーホワイトはカンファー成分(ケトン類)をほとんど含まない精油です。

防虫作用においては、オレガノ精油が、トコジラミなどの害虫の忌避作用に期待できるといわれています。

参考:AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)のニュースレター

カンファーホワイト

フロリハナでは、精油のロットごとに成分分析を行っています。
ここで、両者の違いを精油成分から見てみます。

  • どちらも1,8-シネオールがメイン成分です。
    この成分は、炎症を和らげる働きや抗菌作用に期待できるといわれています。
    1,8-シネオールの香りは清涼感のある、香りの特徴を持っています。
    この成分はユーカリなどさまざまな植物の精油に含まれています。
    また、ラビンサラのシネオール含有量は50%以上なので、鼻に抜けるような清涼感があり、鼻詰まりなどの症状を緩和します。
    両者の大きな違いとしてカンファーホワイトにはリモネンというモノテルペンが含まれています。
    リモネンは、柑橘系に多く含まれる成分で、甘酸っぱい爽やかな香りです。
    その香りは気分を明るくして、不安やストレスを緩和する働きがあります。

    そのことからカンファーホワイト精油は、心を落ち着かせてリフレッシュしたいときや元気になりたいときなどに
    ラビンサラは、鼻詰まりなどがあり寝苦しいときなどの安眠にオススメです。

    ご紹介した商品リスト

    ラビンサラ カンファーホワイト

    参考文献:矢野憲一・矢野高陽 ,「楠 ものと人間の文化史」 , 法政大学出版局 ,2010年9月

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