フローラルウォーターは水に溶けないエッセンシャルオイルと違い、水溶性の液体です。
その成分は少量の芳香成分を含む水溶液で、肌に直接塗布して普段使いの化粧水として使用できます。
フローラルウォーターは、炎症による肌の不快感をやわらげる作用があり、敏感な肌にも安心して使えます。
フェイシャルマスクやコットンパッドで取り入れることで効果的に潤いを与えられます。肌の内側から健康を支えるスキンケア化粧水として最適です。
フローラルウォーターの歴史は、ローズの花から得られるローズウォーターから始まりました。
古代ローマ人は身体を清めるために使用していたといわれています。
近年では、スキンケアや化粧品原料として利用されています。
代表的なフローラルウォーター
ローズダマスクウォーター
ローズウォーターはバラ水とも呼ばれ、最も一般的なフローラルウォーターの1つであり、深く甘い花の香りがあります。
すべての肌質に有効で、穏やかな収斂性があります。特に加齢肌、乾燥肌、敏感肌の調子を整える働きがあるといわれています。
また、その甘い香りは心の緊張を和らげてストレスの緩和にも良いでしょう。
ネロリウォーター
ネロリウォーターは、ビターオレンジの花を水蒸気蒸留して得られるフローラルウォーターです。「オレンジフラワーウォーター」とも呼ばれ、爽やかで上品な甘さをもつ芳香が特徴です。
日本では「ダイダイ」の名で親しまれており、お正月の鏡餅に乗せる縁起物としても知られています。
ビターオレンジの木は特に芳香が豊かで、果皮・葉・花のすべてに異なる香り成分が含まれています。ネロリウォーターはその中でも花の部分から得られ、繊細で気品ある香りが魅力です。
17世紀には、このネロリを用いた香りがベースとなり、「ケルンの水（オーデコロン）」と呼ばれる世界最古の香水が誕生しました。
すべての肌質に有効で、穏やかな収斂性があります。特に混合肌、敏感肌によいといわれています。
ナチュラルスキンケア
フローラルウォーターを使用したお肌への水分補給に加えて、保湿を高めるためにお肌に水分を閉じ込める必要があります。
その場合、フローラルウォーターを塗布したあと、仕上げにキャリアオイルを使用します。
乾燥肌には、アルガンオイル、マカダミアナッツオイルなどのテクスチャーが重い肌触りのオイルが最適です。
ステップ1
フローラルウォーターでお肌にうるおいを補充
ステップ2
キャリアオイルでお肌にうるおいを閉じ込めます
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