LAVENDER

アロマテラピーで最初に選ばれる精油のひとつ

ラベンダーとは

ラベンダーは伝統的にハーブやスキンケアなどの用途で利用されてきました。
また、フローラルな香りと鮮やかでキレイな色のため、リラクゼーションの芳香植物としてもよく知られています。

植物の特徴として、長く細い茎と芳香性のある葉と特長的なキレイな紫色の花を咲かせます。
様々な種類のあるラベンダーですが、中世ヨーロッパでは、ラベンダーは、"ストエカスラベンダー"(Lavendula stoechas)のことを指し、薬用植物として重宝されていました。

地中海沿岸を中心に、現在約20種類のラベンダーが存在すると言われており、それぞれ香りや特徴、開花時期が異なります。さらに、ラベンダーの種類や生育地、標高によっても香りや成分に違いが現れ、蒸留されるエッセンシャルオイルの成分も各々異なります。

ここでは、フロリハナが取り扱う5つのラベンダーをご紹介します。

ラベンダーベラ(栽培種の真正ラベンダー)・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

ラベンダーベラ(栽培種)

「ベラ(vera)」はラテン語で“真正”を意味し、ラベンダーベラは“真正ラベンダー”や“トゥルーラベンダー”、“ファインラベンダー”とも呼ばれています。
学名は Lavandula angustifolia。アングスティフォリアは“細い葉”を意味し、その名の通り繊細な葉を持つ品種です。

このラベンダーは、温暖で乾燥した土地を好み、特に南フランス・プロヴァンス地方で栽培されています。

心と体にやさしい香り

真正ラベンダーは、リラックス効果や、心を落ち着かせて質の良い睡眠を促す作用が期待される精油です。
イライラした時や、仕事・不安で心が張り詰めている時にもそっと寄り添ってくれる、やさしい香りです。

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ラベンダーベラワイルド(野生種の真正ラベンダー)・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

ラベンダーベラワイルド(野生種)

ラベンダーベラ・ワイルドは、南フランス・コーソル高原(標高1000m以上)の石が多く乾いた陽当たりの良い土壌で、自生している真正ラベンダーを丁寧に収穫したものです。

手作業で行われる伝統的な収穫

花が満開になる7月、朝7時ごろから、昔ながらの鎌を使って一つひとつ手で摘み取られます。

植物を傷つけないよう、花を均等に、美しく切り取ることに細心の注意が払われています。

収穫後すぐに蒸留

摘みたての新鮮な花は、その日のうちにフロリハナの蒸留所へ。

「フラッシュデタント」と呼ばれる低温での蒸留法で、エッセンシャルオイルとフローラルウォーターが抽出されます。

香りの豊かさ

野生のラベンダーならではの、深みのある香りと、力強い自然の恵みをぜひご体感ください。

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ラバンジンスーパー・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

ラバンジンスーパー

ラバンジンは、「ラベンダーベラ(真正ラベンダー)」と「スパイクラベンダー」のハイブリッド(交雑種)として誕生した品種です。

挿し木によってのみ繁殖するため、野生では自生しない品種です。

栽培と特徴

成長が早く、豊かな収穫量が期待できるため、広く商業的にも利用されています。

香りは、爽やかで少しカンファー(樟脳)を感じるハーバル調。リラクゼーション効果や心を落ち着かせる働きが期待されます。

フランスでは自然療法にも活用

フランスのアロマ薬局では、ハーバリスト(植物療法士)により、腰痛や筋肉痛のケア、抗菌・抗炎症目的で処方されることもある、頼れる植物です。

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スパイクラベンダー・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

スパイクラベンダー

スパイクラベンダーは、一年を通して温暖な地中海性気候に恵まれた、標高800メートルほどの石灰質土壌で育ちます。

ラベンダーベラ(真正ラベンダー)よりも背が高く、淡い紫の花と樟脳(カンファー)のような爽やかな香りを放つのが特徴です。

開花はラベンダーベラより約3週間遅く訪れます。

精油の特徴

精油には、リナロール(リラックス成分)や、カンファー(抗菌・抗炎症作用のあるケトン類)が豊富に含まれています。

そのため、不安や緊張を和らげたい時、集中したい時、気分をクリアに整えたいにおすすめの香りです。

香りの特徴

ウッディで樟脳のようなシャープな香りがあり、ハーバルで清涼感のある印象を与えます。

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ストエカスラベンダー・オーガニック【エッセンシャルオイル/精油】 - フロリハナ FLORIHANA - 【公式オンラインショップ】

ストエカスラベンダー

「フレンチラベンダー」とも呼ばれ、うさぎの耳のような可愛らしい花穂が特徴的なラベンダーです。

ラベンダーベラに比べると、暑さや寒さへの耐性はやや弱く、ポルトガルやスペイン、フランスの沿岸部など、穏やかな気候で育ちます。

早咲きのラベンダー

他のラベンダー種に先駆けて、春先から花を咲かせる早咲き品種としても知られています。

精油の特性と用途

ストエカスラベンダーのエッセンシャルオイルには、ケトン類が豊富に含まれており、痛みの緩和や咳止めなど、フランスでは自然療法の分野で幅広く用いられています。

香りの特徴

香りは他のラベンダーとは異なり、フレッシュでフローラル、少しスパイシーさを感じる個性的な香りです。

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2種類の真正ラベンダー

フロリハナでは、2種類の真正ラベンダーを取り扱っています。

- 栽培種(ラベンダー・ベラ)
南フランス・プロヴァンス地方で栽培されており、やわらかく穏やかな香りが特徴です。

- 野生種(ラベンダー・ベラ・ワイルド)
標高1000m以上の高地、石の多い乾燥した自然の中で自生しており、より力強く複雑な香りを持ちます。

香りと成分のちがい
同じ品種であっても、育つ環境(標高・土壌・気候)によって香りや成分バランスが異なるのがラベンダーの魅力です。

成分割合の内訳
Cultivated
栽培種
主な成分構成
  • 酢酸リナリル 30 - 40%
  • リナロール 22 - 36%
  • テルピネン-4-オール 1 - 9%
Wild
野生種
主な成分構成
  • 酢酸リナリル 34 - 44%
  • リナロール 14 - 29%
  • テルピネン-4-オール 2 - 14%

栽培種は畑で育てているため、安定的に精油をとることができること、野生種は生育地が限定されていて、流通量が限られていることが価格にもつながっています。

どちらの方が良質ということはありません。どちらのラベンダーにもバランスの調整や、鎮静などの利点をもつ、酢酸リナリルが30~40%、リナロールが約20~30%含まれています。分析データで比較すると、野生種の方が酢酸リナリルの含有量が多いため、より深いリラックス効果を求める場合、野生種を試してみるのもオススメです。

ラベンダーの収穫