マートル精油の種類と香り

フロリハナのマートル精油には、グリーン、レッド、レモンの3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ギリシャ神話によると、マートルの木は女神アフロディーテの神木とされ、愛と美の象徴とされています。
また、ヨーロッパでは結婚式の花輪として使われ、祝福を与える縁起の良い植物として親しまれています。
エリザベス女王が愛した植物としても有名です。
グリーンとレッドのマートルは、どちらもフトモモ科ギンバイカ属に属する植物で、地中海地域を代表する植物のひとつです。コモンマートルとも呼ばれています。
ユーカリやティートリーと同じフトモモ科の植物で、スーっとした香りが特徴的ですが、ユーカリやティートリーに比べて穏やかな印象を与えます。
異なる特徴として香りの成分に違いがあります。
グリーンマートルは、レッドマートルよりも多くのモノテルペン類、特にα-ピネンを含みます。
一方、レッドマートルは、グリーンマートルよりもオキサイド類の1,8-シネオールが豊富です。
この1,8-シネオールの含有量が高いため、レッドマートルはよりすっきりとした香りが特徴です。
モヤモヤした気持ちが晴れるような、さっぱりとしたハーブ調の香りが楽しめます。
【レモンマートル】
レモンマートルは、グリーンマートルやレッドマートルと同じフトモモ科に属していますが、バックホウシア属に分類される植物です。オーストラリアに自生し、白い花がたくさん咲くことで知られています。
レモンマートルの主成分は、モノテルペンのシトラールです。
シトラールは、ゲラニアールとネラールの合成物であり、レモンに比べてシトラールが何倍も多く含まれています。
そのため、レモンマートルの香りは、レモンよりもフレッシュで染み渡るような香りが特徴です。
そのフレッシュな香りは、不安やストレスを和らげて心を落ち着かせ、眠る前に香らせることでリラックスした時間を提供してくれます。
それぞれのマートル精油は、その独特な香りで心を癒し、リラックスを促進してくれるので、シーンに合わせてお楽しみいただけます。