アロマテラピー商品の使い方
芳香植物を蒸留すると2つの生成物ができます。
油溶性成分を含むエッセンシャルオイルと水溶性成分を含むフローラルウォーターです。
エッセンシャルオイル
アロマオイルとも呼ばれます。
抽出部位は、木部、花、葉、根など芳香植物により様々で、その芳香植物や抽出部位により、特有の香りと成分を持っていて、心と身体に様々な作用をもたらします。
アロマディフューザーを用いての芳香浴やスキンケアなど、使い方は様々です。
フローラルウォーター
フローラルウォーター(芳香蒸留水、ハイドロゾル)は、芳香植物の花、葉などの部位を水蒸気蒸留することで得られます。
肌にとてもやさしく、希釈せずに普段使いの化粧水として直接肌に使用できます。
キャリアオイル
植物を圧搾して得られるオイルです。
マッサージやスキンケアにご使用できます。
一部商品を除いて天然の有効成分がそのまま入っている未精製のオイルです。
ドライハーブをキャリアオイルに浸け込んで植物の有効成分を抽出したオイルです。
インフューズドオイルとも呼ばれます。
ヨーロッパのおばあちゃんの知恵袋のような、古来から引き継がれた製法で作られています。
有効成分があり、特徴的な作用があります。
アブソリュートは、水蒸気蒸留で抽出されたエッセンシャルオイルとは異なり、有機溶媒を使用して植物の芳香分子をワックス状の凝縮物に抽出し、そのワックスをアルコールで揮発させたものです。
希少な花など、オイルの抽出率が低い植物によく使用されます。
フロリハナのアブソリュートは、有機溶剤のヘキサンを使用してつくられています。
この溶剤の沸点は約69℃で、空気中に揮発しやすく、溶剤含有量が非常に少ないです。
オススメの使い方
肌は"油と水のバランス"で、自然な健康状態を保っています。
フローラルウォーターとキャリアオイルでシンプルなスキンケアをお楽しみください。
for face
フローラルウォーター(ハイドロゾル)は、植物の香りがする刺激性が弱い天然成分の水溶液で、普段使いの化粧水として直接肌にご使用できます。
〇フェイスパックとして
フローラルウォーターを大判のコットンパッドまたは、フェイスシートに浸して、15分程度フェイスパックします。
〇オイルと組み合わせて
キャリアオイルと組み合わせて使用すると、オイルの伸びが良くなります。
>おすすめの組み合わせ
ローズダマスクフローラルウォーター + アルガンオイル
顔全体にフローラルウォーターを塗布したあと、キャリアオイルを2~3滴手に取り、顔全体を軽くマッサージするようになじませます。
>>>さらにエッセンシャルオイルをプラスして...
エッセンシャルオイルは、芳香成分が高濃度で凝縮をしているため、肌に塗布する場合はキャリアオイルで希釈をする必要があります。
一般的に安全な希釈率をいわれるのは、0.5%~1%程です。
お顔に使用する場合は、精油濃度0.5%程でキャリアオイルで希釈をします。
例えば、キャリアオイル10mlに対して精油1滴(0.03ml)です。
for hair
キャリアオイルは、保湿力に優れており、ヘアケア製品にも多く使用されています。
すべてのキャリアオイルで髪のお手入れができます。
髪を乾かすときは、手のひらにキャリアオイルを2滴垂らして、やさしく髪の先端につけます。
>髪のパサつきが気になるとき
オレイン酸が主成分のツバキ油がオススメです。
>ヘアローションとして
フローラルウォーターを髪に吹き付けると、髪の柔らかさと弾力性が増し、自然な植物の香りがほのかに香ります。
ベタッとしてしまうときは、ローズマリーフローラルウォーターで頭皮マッサージをするのがオススメです。
>>>さらなるお手入れには...
植物油を使用して頭皮と髪を滑らかにしてから髪を洗うことができます。
頭皮の広さ、髪のボリューム、長さによりますが、量は約10~15mlです。
植物油を塗った後、10分間放置します。
指先で頭皮を優しくマッサージして、シャンプーで完全にきれいになるまで洗い上げます。
油分が多いので、通常の2倍の量で洗う必要があります。
ベタつきの少ないホホバオイルがオススメです。